医療情報の非対称性という問題

病人にとっての大きな問題の一つは、「医療情報の非対称性」と言われています。これは、医者に比べて病人が医療に関する知識が少なく、病人自身が医療に関しての判断ができないことを指します。

この「医療情報の非対称性」についての問題と解決策に触れている調査資料をご紹介します。

医療情報の非対称性について

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この「医療情報の非対称性」により、病人は医療サービスの質・コストの評価が曖昧になるいう状況をもたらします。そうして、「医療の質向上のインセンティブ低下」「金銭的動機による過剰診療がおこる」という二次的な問題を引き起こします。

 

医療情報の非対称性による非効率の解消

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解決策の1つとしては、医療費の支払い方法を現在の「出来高払い」から「包括払い」に変えることです。コスト抑制のインセンティブがはたらくため、過剰診療を抑えることにつながります。

 

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解決策の2つめとしては、疾患別の患者データの活用です。具体的には、病気ごとに必要とされる治療手順を標準化した「クリニカルガイドライン」です。このガイドラインの普及によって、医療の質を管理することが期待できます。

 

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最後に解決策の3つめとしては、第三者による医療評価です。医療費明細書をデータベース化することで、異常な額の請求がないかどうかチェックしたり、ある疾病に対してどのような治療がなされたのかという情報を集めたりできます。

 

医療情報の非対称性の問題解決

この「医療情報の非対称性」という問題を解決するには、「医療知識が少ない病人」と「医療知識(知識人、データベースなど)」を上手くマッチングする仕組みが必要です。Webサービスで実現するためには、まず「医療知識(知識人、データベースなど)」が集まる仕組みをつくらないといけませんね。例えば、医者・医療従事者・病気経験者などの知識を持った人が集まるポータルサービス、または病人が自身に関するデータを記録して収集するアプリなどでしょうか。

つまり、この問題を解決するにはいわゆる2段階ロケットである必要があるということでしょう。1段階目に「医療知識(知識人、データベースなど)」の収集。そして2段階目に「医療知識が少ない病人」と「医療知識(知識人、データベースなど)」のマッチングをすることにより、やっとこの医療情報の非対称性という問題の解決に繋がるのだと思います。

 

また、下記で調査資料の全スライドを見ることができます。医療情報の非対称性に限らず、様々な日本の医療問題について調査されています。

▲「日本の医療問題」についての調査資料スライド

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